札幌でフラを踊る人のブログ

日々のレッスンとハワイとフラに関する覚え書き

まずは正しく

ウチのガールズ(生徒さん)と話しをしていると「わたしたちのフラをご覧下さる方々の心に響くフラを踊りたい」という声を毎回聞く。
そりゃわたしだってそんなフラを踊りたいし、ガールズに踊って貰いたい。でもそれが「見果てぬ夢」だってことはよくわかっているつもり。「ラ・マンチャの男」であります。

ウチの大先生はもちろん、ハワイのクムやクプナのフラを見る時、例えば右手をスッと前に差し出しただけで、その美しさ、神々しさに胸が震え、涙腺崩壊することは少なくない。
フラという踊りは、踊る人の人間性、人生、そういったものが丸ごとすべて現れる踊りなので、積み重ねて来た鍛錬や、人生の機微といったものがフラを通して、見る人の心を打つんだろうと思う。
最終目標として「そんな風に踊りたい!」という「見果てぬ夢」を掲げつつ、今の自分たちにできることに取り組んでいく、ってことなのだけどね。

踊りに「正解」を求めるのは野暮なことだとは思うけど、技術としての「正しき角度」「正しき高低」「正しきタイミング」は、ちゃんと存在する。
その約束事に則って踊ることによって、自分のフラを美しく見せることは可能になるとは思う。というか、可能だ。
であるならば「まずは正しく踊る」ことから粛々と…うーん、明るく楽しいフラの世界で「粛々」がマッチするかどうかはわかんないけど(笑)…取り組んでいくしかない、のだなぁ。

さて、その「正しさ」が「空間認識力」に基づくものであることを思うと、どのようにその力を高めて行くかを考えて行かなくちゃ、ねぇ。