札幌でフラを踊る人のブログ

日々のレッスンとハワイとフラに関する覚え書き

トラディショナル

ハワイの音楽の中には、所謂「定番」と呼ばれるような曲がある。
100年以上歌い継がれている曲もあり、一つの曲が何十人ものアーティストにカバーされている。
ハワイの音楽を愛する人、フラを愛する人にももちろん広く知られている。

その一方で、毎年新しいミュージシャンが彗星のごとく登場したり、人気アーティストが新しい曲を誕生させる。
さっそく振りが付けられていろいろなところで発表されたり、またワークショップなどで日本人に振付が売られたりもする(売られる、という表現はあまりよろしくないかもしれませんが、シェアする、というのもなぁ)。
その中から「Song of the Year」を受賞する曲が現れるだろう。

さて。
毎年新しく作られる曲から、来年も歌われる曲、踊られる曲はどれくらいの割合で生まれるだろう。
もちろん曲の作り手(もしくは歌い手)は来年もその曲を歌うだろうけれど。
じゃ10年後だったら?
作り手がいなくなっているであろう100年後だったら??
…と考えると、今、わたしたちが踊っている定番曲の持つ「曲の力」のすごさ(あいまいな表現だな、これまた)を感じずにはいられない。
「この曲を歌いたい」「この曲を踊りたい」と願う多くの人々を引き付ける、「曲の力」。
そういう多くの魅力的なトラディショナルソングを踊ることは無二の幸福であり、今はもう会うこともできない、それらの曲の作者たちに対する尊敬の念を忘れずに踊り継いでいきたい。